サブスクリプション型のOfficeと買い切り型のOfficeとの比較

Microsoft Officeを利用する場合、大きく分けてサブスクリプション型のOffice 365を購入する方法と買い切り型のOffice(2019年1月現在ではOffice 2019)を購入する方法の2つから選択することができます。ここではサブスクリプション型のOfficeと買い切り型のOfficeとの違いについて解説します。

買い切り型のOffice

買い切り型とは以前からあるタイプの購入方法で1度だけ料金を支払えば、ずっと使い続けられるものです。永続版のOfficeとも呼びます。2019年1月現在、買い切り型のOfficeは次の種類が用意されています。

Windows 10向け:

製品名Office アプリケーションサービス価格(税込み)
Office Home & Business 2019Word、Excel、PowerPoint、OutlookOneNote\37,584
Office Personal 2019Word、Excel、OutlookOneNote\32,184
Office Professional 2019Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook、PublisherOneNote\64,584
Office Professional Academic 2019Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook、PublisherOneNote\30,024

Mac向け:

製品名Office アプリケーションサービス価格(税込み)
Office Home & Business 2019Word、Excel、PowerPoint、OutlookOneNote\37,584
Office Home & Student 2019 for MacWord、Excel、PowerPointOneNote\25,704
Office Academic 2019 for MacWord、Excel、PowerPoint、OutlookOneNote\18,104

※ サービスに記載されているOneNoteは、Windows向けの場合はWindows 10に含まれているものです。

使用可能な人数は 1 ユーザーですが、使用台数は2台までインストール可能です。Windows環境ではOffice 2019から Windows 10 のみが利用可能となりました。またWindows向けの Office Professional Academic 2019 と、Mac向けの Office Academic 2019 for Mac は学生と教職員の方のみがご利用いただけます。

Windows向けの Office Home & Business 2019 と、Mac向けの Office Home & Business 2019 は同じ製品です。この製品に限ってWindowsとMacのどちらでもインストールすることができます(インストール可能な台数は2台まで)。

買い切り型のOfficeの場合は一度購入してしまえば追加の費用が発生することはありませんが、バージョンアップの機能はありません(セキュリティアップデートは可能)ので次の新しいOfficeが何年後かに発売されたときに、新しいOfficeを利用したい場合には改めて購入する必要があります。(現在のものを使い続けるのであれば追加費用はいりません)。

サブスクリプション型のOffice

サブスクリプション型とは毎月または年単位で使用料金を支払って利用するものです。利用し続ける限り毎月または年毎に料金が請求されます。2019年1月現在、個人向けのサブスクリプション型のOfficeは次の種類が用意されています。

製品名Office アプリケーションサービス価格(税込み)
Office 365 SoloWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlook、PublisherOneDrive、Skype、OneNote\12,744/年 または \1,274/月

※ AccessとPublisherはWindows環境でのみ利用できます。

※ サービスに記載されているOneNoteは、Windows向けの場合はWindows 10に含まれているものです。

※ OneDriveで 1TB のオンラインストレージが利用できます。

※ Skypeから固定電話や携帯電話への発信が毎月60分間無料で利用できます。

使用可能な人数は 1 ユーザーですが、WindowsやMacの他にモバイルデバイス(iOS、Androidなど)何台でもインストールすることができます。(同時に接続できるのは5台まで)。またWindows 10以外のWindowsでも使用できます。

サブスクリプション型の場合は利用し続ける限り費用が継続的に発生しますが、常に最新のOfficeを利用することができます。今後新しい機能や新しいバージョンのOfficeが発売された場合、追加費用なしで新しいOfficeを利用することができます。

なおここで記載した情報は2019年1月現在のものです。買い切り型であってもサブスクリプション型であっても最新の内容は公式サイトにてご確認ください。

Office 製品 POSA カード版 / ダウンロード版 / パッケージ版

p1-2

Office 2019 と Office 365 Soloのどちらを選ぶべきか

買い切り型のOfficeとサブスクリプション型のOfficeのどちらを選ぶべきかについては、必要となるOffice アプリケーションと、これから何年使用するのかで価格比較をして選択されてください。

下記では Office Home & Business 2019、Office Professional 2019、Office 365 Solo(年間契約)、の3種類の製品をそれぞれ使った場合に、トータルの費用がどのようになるのかをグラフにしてみました。

p1-1

同じOfficeを6年以上使い続ける場合には、必要となるアプリケーションが入った買い切り型のOfficeがコスト的にはメリットがあります。数年後に新しいOfficeが発売されたときに、新しいOfficeを購入する予定の場合は Office 365 Solo を選択しておくことがよさそうです。

また常に最新機能を利用したい場合、またはWindowsの環境でWindows 10以外で利用したい場合、はOffice 365 Soloを使用するしかありません。OneDriveやSkypeなどの付加サービスがメリットとなる場合も Office 365 Solo がお得になるかもしれません。

Office 365 Soloの購入方法やインストールの仕方については次のページにて解説します。

( Written by Tatsuo Ikura )

Profile
profile_img

著者 / TATSUO IKURA

初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。

Profile
profile_img

著者 / TATSUO IKURA

プログラミングや開発環境構築の解説サイトを運営しています。