ChrB関数:文字のバイトコードから文字を取得する

ChrB 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、引数に指定した文字のバイトコードから文字を取得します。ここでは Excel VBA における ChrB 関数の使い方について解説します。

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ChrB関数の定義と使い方

ChrB 関数は引数に指定した文字のバイトコードに対応する文字を返します。

ChrB(charcode)

1 番目の引数に文字のバイトコードを指定してください。バイトコードに対応する文字を返します。ただし ChrB は 1 バイトの文字しか返しません。よって指定できるバイトコードもその範囲に限られます。

ChrB 関数とは逆に、文字からバイトコードを取得するには AscB 関数を使います。詳しくは「AscB関数:文字のバイトコードを取得する」を参照されてください。

次の例を見てください。

Debug.Print ChrB(65)  '
Debug.Print ChrB(97)  '
Debug.Print ChrB(42)  '

Chr 関数を使って文字を取得した場合に意味でイミディエイトウィンドウに出力したも表示はされませんでした。どのような文字を取得したのかを表示して確認されたい場合は ChrB(0) を追加して出力されてください。

Debug.Print ChrB(65) & ChrB(0)  'A
Debug.Print ChrB(97) & ChrB(0)  'a
Debug.Print ChrB(42) & ChrB(0)  '*

バイトコードに対応する文字を取得し画面に表示することができました。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。

Option Explicit

Sub ChrB関数()
    Dim i As Integer

    For i = 3 To 7
        Cells(i, 3).Value = ChrB(Cells(i, 2).Value)
    Next i
End Sub

ChrB関数の定義と使い方(2)

このプログラムを実行すると ChrB 関数を使って B3 セルから B7 セルに入力された文字コードに対応する文字を取得し C3 セルから C7 セルに代入します。

ChrB関数の定義と使い方(3)

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Excel VBA における ChrB 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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