Log関数:自然対数を取得する

Log 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、自然対数を取得します。自然対数とは底が e の対数のことで、 e はネイピア数と呼ばれる無理数で 2.71828182845・・・ という値を持っています。ここでは Excel VBA における Log 関数の使い方について解説します。

(Last modified: )

Log関数の定義と使い方

Log 関数は自然対数を返します。

Log(number)

1 番目の引数に指定した数値の自然対数を戻り値として返します。 logenumber を計算します。

次の例を見てください。

Debug.Print Log(10)  '2.30258509299405
Debug.Print Log(3)   '1.09861228866811

Log 関数を使っての引数に指定した数値の自然対数を取得しました。

任意の底の対数を取得する

Log 関数は底が e の対数を取得しますが、例えば底が n の X に対する対数を取得する場合、次のように記述することができます。

lognX = logeX / logen

そのため任意の底の対数は Log 関数を使って次のように取得することができます。

lognX = Log(X) / Log(n)
サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。

Option Explicit

Sub Log関数()
    Dim i As Integer

    For i = 3 To 9
        Cells(i, 3).Value = Log(Cells(i, 2).Value)
    Next i
End Sub

Log関数の定義と使い方(2)

このプログラムを実行すると Exp 関数を使って B3 セルから B9 セルに入力された数値の e のべき乗を計算し C3 セルから C9 セルに代入します。

Log関数の定義と使い方(3)

-- --

Excel VBA における Log 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

Profile
profile_img

著者 / TATSUO IKURA

プログラミングや開発環境構築の解説サイトを運営しています。