Asc関数:文字の文字コードを取得する

Asc 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、引数に指定した文字の文字コード( Shift_JIS 文字コードにおけるコード)を取得することができます。ここでは Excel VBA における Asc 関数の使い方について解説します。

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Asc関数の定義と使い方

Asc 関数は引数に指定した文字の文字コードを返します。

Asc(string)

引数に指定する文字列は複数の文字列を指定することもできますが、引数に指定した文字列の先頭の文字の文字コードだけを返します。文字コードは Shift_JIS 文字コードにおけるコードを返します。コードの範囲は -32768 から 32767 です。

Asc 関数とは逆に、 Shift_JIS の文字コードから文字を取得するには Chr 関数を使います。詳しくは「Chr関数:文字コードから文字を取得する」を参照されてください。

次の例を見てください。

Debug.Print Asc("A")      '65
Debug.Print Asc("Apple")  '65
Debug.Print Asc("あ")      '-32096

Asc 関数は引数の文字列の 1 文字目のコードだけを返すので、最初の 2 つはどちらも 65 とイミディエイトウィンドウに出力されます。

3 番目の式では -32096 と出力されます。 Shift_JIS で "あ" のコードは 33440 ですが、この 33440 を符号あり整数で表すために 2 の補数をとって得られる数値が -32096 となります。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。

Option Explicit

Sub Asc関数()
    Range("C3").Value = Asc(Range("B3").Value)
    Range("C4").Value = Asc(Range("B4").Value)
    Range("C5").Value = Asc(Range("B5").Value)
End Sub

Asc関数の定義と使い方(1)

このプログラムを実行すると Asc 関数の引数に B3 セルから B5 セルに入力されている値を 指定して戻り値を取得します。そして取得した戻り値を C3 セルから C5 セルにそれぞれ代入します。

Asc関数の定義と使い方(2)

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Excel VBA における Asc 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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