指定した文字列が含まれるセルに書式を設定する

Excel の条件付き書式を使用すると、選択したセル範囲の中で指定した文字列が含まれるセルに対してだけ書式を設定することができます。ここでは Excel の条件付き書式の機能を使って指定した文字列が含まれるセルに書式を設定する方法について解説します。

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指定した文字列を含むセルに書式を設定する

指定した文字列を含む文字列のセルに書式を設定してみます。条件付き書式を設定するセル範囲を選択してください。そのあとで「ホーム」タブをクリックしてください。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(1)

リボンが表示されたら「スタイル」グループの中にある「条件付き書式」をクリックしてください。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(2)

今回は「セルの強調表示ルール」の中の「文字列」をクリックしてください。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(3)

「文字列」ダイアログが表示されます。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(4)

左側のボックスに書式を設定する条件として文字列を入力してください。ここで指定した文字列が含まれるセルに書式が設定されます。今回は「緑」と入力しました。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(5)

次に右側のボックスで条件と一致したセルに設定する書式を選択します。ドロップダウンメニューをクリックするとあらかじめいくつかの書式が用意されています。この中から選択してもいいですし、任意の書式を設定した場合は「ユーザー設定の書式」をクリックしてください。今回は「濃い緑の文字、緑の背景」を選択しました。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(6)

設定が終わりましたら「OK」をクリックしてください。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(7)

選択していたセル範囲の中で、条件に一致するセルに対して書式が設定されました。

指定した文字列を含むセルに書式を設定する(8)

今回は指定した文字列が一致する場合ではなく指定した文字列が含まれるセルに対して書式を設定するものだったので、「緑」と入力されているセルの他に「黄緑」や「緑青」のセルにも書式が設定されました。

文字列を指定する代わりにセルを参照する

先ほどは書式を設定する条件として文字列を直接指定しましたが、文字列を指定する代わりにセルを指定することができます。この場合、セルに入力されている文字列が含まれる文字列のセルに書式が設定されます。

それでは実際に試してみます。先ほどと同じように書式を設定するセルを選択したあとで「ホーム」タブをクリックしてください。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(1)

リボンが表示されたら「スタイル」グループの中にある「条件付き書式」をクリックしてください。そして「セルの強調表示ルール」の中の「文字列」をクリックしてください。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(2)

「文字列」ダイアログが表示されます。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(3)

先ほどは左側のボックスに直接文字列を入力しましたが、今回は B12 セルを指定します。直接次のように入力してください。(ボックスの値が選択されている状態で対象のセルをクリックしても入力できます)。

=$B$12

文字列を指定する代わりにセルを参照する(4)

これで選択していたセル範囲の中で、 B12 セルに入力されている文字列が含まれるセルに書式が設定されるようになります。

右側のボックスで設定する書式を選択したら最後に「OK」をクリックしてください。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(5)

現在 B12 セルには "青" と入力されているため、対象のセル範囲の中で "青" という文字が含まれるセルに書式が設定されました。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(6)

セルに入力されている値を変更すると、自動的に条件付き書式が設定されるセルも変更されます。例として B12 セルの値を "青" から "赤" に書き換えてみます。すると対象のセル範囲の中で "赤" が含まれるセルに書式が設定されました。

文字列を指定する代わりにセルを参照する(7)

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する

あらかじめ用意された条件付き書式の場合、条件として指定した文字列を含むセルに書式を設定するように設定できますが、逆に指定した文字列を含まないセルに書式を設定したい場合は新しいルールを作成する必要があります。

条件付き書式を設定するセル範囲を選択してください。そのあとで「ホーム」タブをクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(1)

リボンが表示されたら「スタイル」グループの中にある「条件付き書式」をクリックし、表示されたメニューの中から「新しいルール」をクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(2)

「新しい書式ルール」ダイアログが表示されます。ルールの種類として「指定の値を含むセルだけを書式設定」をクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(3)

ルールの内容として、 1 番目のボックスに「特定の文字列」を選択してください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(4)

2 番目のボックスで今回は「次の値を含まない」を選択してください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(5)

3 番目のボックスに今回は「="青"」と入力しました。これで選択したセルの中でセルの値が "青" を含まないセルに対して書式が設定されます。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(6)

次に書式を設定します。「書式」をクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(7)

「セルの書式設定」ダイアログが表示されます。今回は「塗りつぶし」を設定しました。設定が終わりましたら「OK」をクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(8)

これで新しいルールの作成は完了です。「OK」をクリックしてください。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(9)

選択していたセル範囲の中で、条件に一致するセルに対して書式が設定されました。

指定した文字列を含まないセルに書式を設定する(10)

数式を使用してより細かい条件を設定する

複数の条件を組み合わせたり条件の判定に使用するセルと書式を設定するセルを別にしたいなどより細かい条件を設定したい場合には「新しいルール」の中の「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を利用します。

それでは実際に試してみます。条件付き書式を設定するセル範囲を選択してください。そのあとで「ホーム」タブをクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(1)

リボンが表示されたら「スタイル」グループの中にある「条件付き書式」をクリックし、表示されたメニューの中から「新しいルール」をクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(2)

「新しい書式ルール」ダイアログが表示されます。ルールの種類として「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(3)

「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の下のテキストボックスに条件を表す書式を入力していきます。今回は「対象のセルの値が "青" または "赤" を含む場合に書式を設定する」という条件を設定してみます。

数式を入力するときは選択した範囲内のいずれかのセルを対象として記述します。通常は選択した範囲の左上にあるセルを対象として記述すれば大丈夫です。今回選択した範囲は C3:B9 だったので左上のセルは C3 セルです。よって先ほどの条件は次のように記述することができます。

=OR(COUNTIF(C3,"*青*"),COUNTIF(C3,"*赤*"))

数式を使用してより細かい条件を設定する(4)

※ 左上のセルを対象として記述した条件は、選択されたすべてのセルに同じように適用されていきます。数式の中でセルを相対参照で記述するか絶対参照で記述するかで結果は異なりますのでご注意ください。

※ OR 関数の使い方については「OR関数:いずれかの論理式が真のときに真を返す」を参照されてください。

※ 今回指定した文字列が含まれているかどうかの判定に COUNTIF 関数を使用しています。 COUNTIF 関数の使い方については「COUNTIF関数:条件に一致するセルの個数を取得する」を参照されてください。

次に書式を設定します。「書式」をクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(5)

「セルの書式設定」ダイアログが表示されます。今回は「塗りつぶし」を設定しました。設定が終わりましたら「OK」をクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(6)

これで新しいルールの作成は完了です。「OK」をクリックしてください。

数式を使用してより細かい条件を設定する(7)

選択していたセル範囲の中で、条件に一致するセルに対して書式が設定されました。今回は選択した範囲のセルの値が "青" または "赤" を含む場合に書式を適用しています。

数式を使用してより細かい条件を設定する(8)

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Excel の条件付き書式の機能を使って指定した文字列が含まれるセルに書式を設定する方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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