複数のセルを選択する
Excelでは書式の設定を行う場合など対象となるセルを選択しておきますが、複数のセルに対してまとめて設定を行う場合など複数のセルを同時に選択しておくことがよくあります。ここでは複数のセルを選択する方法について解説します。
1.複数のセルをまとめて選択する方法
2.離れた場所のセルをまとめて選択
3.行または列をまとめて選択
4.ワークシート全体を選択
5.キーボードショートカットを使ったセルの選択
6.選択範囲の拡張モードと選択範囲に追加モード
複数のセルをまとめて選択する方法
複数のセルをまとめて選択したい場合、一番簡単は方法はマウスを使って選択したいセルをまとめて指定する方法です。最初に選択したい範囲の上下左右いずれかの角のセルをクリックして下さい。
そのまままとめて選択したいセルまでドラッグして下さい。最初のセルから最後のセルまでの長方形の領域がまとめて選択された状態になります。
小さい範囲であればこの方法が一番簡単ですが、スクロールを伴うような大きなエリアを選択したい場合には[Shift]キーを使うと便利です。まず先ほどと同じように最初に選択したい範囲の上下左右いずれかの角のセルをクリックして下さい。
[Shift]キーを押しながら選択したいセルをクリックして下さい。最初のセルから最後のセルまでの長方形の領域がまとめて選択された状態になります。
非常に広いエリアをまとめて選択する場合にはこの方法の方が便利かもしれません。
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マウスではなくキーボードを使って複数のセルをまとめて選択することもできます。[Shift]キーを押しながら方向キー[↑][→][↓][←]をクリックすると、矢印の方向に選択されているセルが広がっていきます。実際に試してみます。セルC3だけが選択されている状態で[Shift]+[→]キーをクリックして下さい。
一つ右のセルも選択されました。ではこの状態から[Shift]+[↓]キーをクリックして下さい。
セルC3からセルD4までの長方形の領域がまとめて選択されました。[Shift]キー+矢印キーを使う場合でも、長方形の形で選択されるセルが拡大していくことに注意して下さい。
離れた場所のセルをまとめて選択
先ほど紹介したマウスやキーボードを使う方法で複数のセルを同時に選択することができましたが、先ほどの方法では1つの長方形のエリアだけしか選択することができませんでした。離れた場所にあるセルをまとめて選択するには[Ctrl]キーを使います。
では実際に試してみます。まず最初にマウスのドラッグを使って複数のセルを選択してみます。
[Ctrl]キーを押しながらセルE3をクリックします。通常は新しいセルをクリックするとそれまで選択されていたセルが解除されて新しくクリックしたセルだけが選択されたるのですが、[Ctrl]キーを押しながらクリックした場合はそれまで選択されていたセルは選択した状態のまま新しいセルも選択することができます。
そのまま下の方へドラッグして、複数の場所で複数のセルを同時に選択することもできます。
行または列をまとめて選択
行または列単位でまとめてセルを選択することができます。まず行単位で選択する方法から試してみます。ワークシートの左側には行番号が表示されていますので、選択したい行の番号をクリックして下さい。その行のセルが全て選択されます。
行番号をクリックした後でドラッグすることで複数の行をまとめて選択することもできます。セルの場合と同じように[Ctrl]キーを組み合わせることで離れた行も一度に選択できます。
続いて列単位で選択する場合です。行と同じようにワークシートの上部に表示されている列番号をクリックすることで、その列のセルが全て選択されます。
列番号をクリックした後でドラッグすることで複数の列をまとめて選択することもできます。セルの場合と同じように[Ctrl]キーを組み合わせることで離れた列も一度に選択できます。
ワークシート全体を選択
ワークシートに含まれる全てのセルをまとめて選択するには、ワークシートの左上の部分をクリックして下さい。
ワークシートに含まれるセルが全て選択されました。
キーボードショートカットを使ったセルの選択
複数のセルを選択するためのキーボードショートカットがいくつか用意されています。実際に試しながら確認してみます。
[Ctrl]キー+[a]キー
[Ctrl]+[a]キーでシート全体を選択します。
[Ctrl]キー+[スペース]キー
[Ctrl]+[スペース]キーで現在アクティブセルがある列を選択します。
[Shift]キー+[スペース]キー
[Shift]+[スペース]キーで現在アクティブセルがある行を選択します。
[Ctrl]キー+[Shift]キー+[*]キー
[Ctrl]+[Shift]+[*]キーで現在アクティブセルが含まれている表全体を選択します。ここで表とはセルに値が設定されている集まりをいいます。
[Ctrl]キー+['[']キー
[Ctrl]+['[']キー(左括弧の'[')を押した時、選択されているセルに数式が含まれていると、その数式が直接参照しているセルを全て選択します。
実際に試してみます。セルF6には「=SUM(F3:F5)」という数式が設定されています。
この状態で[Ctrl]+['[']キーを押すと、数式が参照しているセルF3からセルF5が選択されます。
[Ctrl]キー+[Shift]キー+['[']キー
[Ctrl]+[Shift]+['[']キー(左括弧の'[')を押した時、選択されているセルに数式が含まれていると、その数式が直接及び間接的に参照しているセルを全て選択します。
実際に試してみます。セルF6には「=SUM(F3:F5)」という数式が設定されています。そしてセルF3やF4にも数式が設定されています。
この状態で[Ctrl]+[Shift]+['[']キーを押すと、数式が参照しているセルF3からセルF5、そしてセルF3からセルF5が参照している全てのセルが選択されます。
選択範囲の拡張モードと選択範囲に追加モード
選択範囲の拡張モードを有効にするとワークシート上のセルをクリックするだけでアクティブなセルからクリックしたセルまでの範囲を選択状態にすることができます。これは[Shift]キーを押しながら他のセルをクリックした場合と同じです。
それではまず範囲指定の最初のセルをクリックして選択してから選択範囲の拡張モードを有効にします。有効にするには[F8]キーをクリックして下さい。ステータスバー上に次のように表示されます。
それでは範囲選択したい右下のセルをクリックして下さい。最初のセルから次にクリックしたセルまでの長方形の領域が選択されます。
もう一度[F8]キーをクリックすると選択範囲の拡張モードは無効となります。
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選択範囲に追加モードを有効にするとワークシート上のクリックしたセルを1つ1つ追加して選択することができます。これは[Ctrl]キーを押しながら他のセルをクリックした場合と同じです。
有効にするには[Shift]キー+[F8]キーをクリックして下さい。ステータスバー上に次のように表示されます。
それではセルをクリックしていってみて下さい。クリックしたセルが全て選択した状態となります。
もう一[Shift]キー+度[F8]キーをクリックすると選択範囲に追加モードは無効となります。
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キーボードやマウス、そしてキーボードショートカットを使って複数のセルを同時に選択する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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