SEARCHB関数：指定の文字が何バイト目にあるかを検索する

SEARCHB 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した文字が対象の文字列の中で最初に現れる位置を検索し、バイト数で返します。 SEARCHB 関数では大文字と小文字は区別されません。半角文字の場合は 1 文字は 1 バイト、全角文字の場合は 1 文字は 2 バイトとして数えます。ここでは Excel における SEARCHB 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン： 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

(Last modified: 2023年07月10日)

SEARCHB関数の使い方
SEARCHB関数のサンプル

SEARCHB関数の使い方

SEARCHB 関数は対象の文字列の中で検索する文字列が最初に現れる位置を検索します。

SEARCHB(検索文字列,対象,開始位置)

1 番目の引数には検索する文字列または文字列が含まれるセルを指定します。文字列を指定する場合はダブルクォーテーションで囲んで指定してください。

2 番目の引数には検索を行う対象の文字列または文字列が含まれるセルを指定します。文字列を指定する場合はダブルクォーテーションで囲んで指定してください。

3 番目の引数には検索を行う開始位置を指定します。先頭の文字から調べる場合は 1 を指定します。 SEARCHB 関数の場合、開始位置はバイト単位で指定します。

例えば検索する文字が "I" 、対象の文字列が "PICNIC" 、開始位置が 1 だった場合、結果として 2 になります。

=SEARCHB("I","PICNIC",1)
--> 2

検索する文字が "I" 、対象の文字列が "PICNIC" 、開始位置が 3 だった場合、結果として 5 になります。

=SEARCHB("I","PICNIC",3)
--> 5

SEARCHB 関数では大文字と小文字を区別しません。検索する文字が "ｗ" 、対象の文字列が "White Flower" PICNIC" 、開始位置が 1 だった場合、結果として 1 になります。

=SEARCHB("w","White Flower",1)
--> 10

なお SEARCHB 関数で対象の文字列の中で検索文字列が見つからなかった場合には #VALUE! が返されます。例えば検索する文字が "M" 、対象の文字列が "PICNIC" 、開始位置が 1 だった場合、結果として #VALUE! になります。

=SEARCHB("M","PICNIC",1)
--> #VALUE!

SEARCHB 関数では検索を開始する位置はバイト数で指定し、検索した結果もバイト単位で取得します。半角文字の場合は 1 つの文字は 1 バイト、全角文字の場合は 1 つの文字は 2 バイトとしてカウントされます。

例えば検索する文字が "県" 、対象の文字列が "愛知県名古屋市" 、開始位置 1 だった場合、結果として 5 になります。

=SEARCHB("県","愛知県名古屋市",1)
--> 5

SEARCHB関数のサンプル

それでは実際に SEARCHB 関数を使ってみます。 Excel のシートに検索の対象となる文字列を次のように入力しました。

SEARCHB関数のサンプル(1)

取得した文字列を表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 SEARCHB 関数の 1 番目の引数に検索する文字列が入力されたセルとして C3 セルを指定し、 2 番目の引数に対象の文字列が含まれる B3 セルを指定し、 3 番目の引数に開始位置が含まれる D3 セルを指定しました。

=SEARCHB(C3,B3,D3)

SEARCHB関数のサンプル(2)