SUBSTITUTE関数:文字列の中の検索文字列と一致する部分を置き換える

SUBSTITUTE 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した文字列の中の指定した部分文字列を別の文字列に置き換えます。ここでは Excel における SUBSTITUTE 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

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SUBSTITUTE関数の定義

SUBSTITUTE 関数は引数に指定した文字列の中の指定した部分文字列を別の文字列に置換します。

SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,置換対象)

1 番目の引数に対象の文字列を指定します。対象の文字列の中で 2 番目の引数に指定した文字列が見つかった場合には、 3 番目の引数で指定した新しい文字列で置き換えます。

SUBSTITUTE関数の定義(1)

対象の文字列の中で検索文字列が複数見つかった場合、 4 番目の引数で何番目に見つかった文字を置換するのかを指定します。置換対象は 1 から始まる数値で指定してください。 4 番目の引数を省略した場合は対象の文字列の中で見つかった検索文字列をすべて置換します。

例えば 1 番目の引数に "大阪支社" 、 2 番目の引数に "支社" 、 3 番目の引数に "支店" を指定した場合、結果として "大阪支店" が返されます。

=SUBSTITUTE("大阪支社","支社","支店")
--> 大阪支店

1 番目の引数に "営業部、企画部、人事部" 、 2 番目の引数に "部" 、 3 番目の引数に "課" を指定した場合、結果として "営業課、企画課、人事課" が返されます。

=SUBSTITUTE("営業部、企画部、人事部","部","課")
--> 営業課、企画課、人事課

1 番目の引数に "営業部、企画部、人事部" 、 2 番目の引数に "部" 、 3 番目の引数に "課" 、 4 番目の引数に 2 を指定した場合、結果として "営業部、企画課、人事部" が返されます。

=SUBSTITUTE("営業部、企画部、人事部","部","課",2)
--> 営業部、企画課、人事部

SUBSTITUTE関数をネストして複数の置換を同時に行う

SUBSTITUTE 関数で置き換えることのできるのは一つだけですが、 SUBSTITUTE 関数をネストすることで複数の置き換えを同時に行うことができます。

例えば対象の文字列に含まれる "人事" を "労務" に置き換え、 "企画" を "開発" に置き換えるには次のように記述します。

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE("営業、企画、人事","人事","労務"),"企画","開発")
--> 営業、開発、労務

内側の SUBSTITUTE 関数で "人事" を "労務" に置き換え、その結果取得した文字列を対象に今度は外側の SUBSTITUTE 関数で "企画" を "開発" に置き換えました。このように SUBSTITUTE 関数をネストすることで、複数の置き換えを同時に行うことができます。

SUBSTITUTE関数の使い方

それでは実際に SUBSTITUTE 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象となる数値を次のように入力しました。

SUBSTITUTE関数の使い方(1)

置換後の新しい文字列を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。 1 番目の引数として対象の文字列が入力されている C3 セル、 2 番目の引数に検索文字列として "営業部" 、 3 番目の引数に置換文字列として "マーケティング部" を指定しました。

=SUBSTITUTE(C3,"営業部","マーケティング部")

SUBSTITUTE関数の使い方(2)

Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。

SUBSTITUTE関数の使い方(3)

同じように D4 セルから D7 セルに対しても同じように SUBSTITUTE 関数を入力すると次のように表示されました。

SUBSTITUTE関数の使い方(4)

対象の文字列の中で検索文字列が見つかった場合は置換文字列に置き換え、見つからなかった場合は元の文字列をそのまま返します。

SUBSTITUTE関数の便利な利用方法

SUBSTITUTE 関数の便利な利用方法を下記の記事で紹介しています。

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Excel における SUBSTITUTE 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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