FLOOR.MATH関数:指定の値の倍数になるように切り捨てる(負の値の丸くする方向を指定する)

FLOOR.MATH 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値を指定した値の倍数になるように切り捨てた数値を取得します。 FLOOR 関数と基本的な使い方は同じですが、対象の数値が負の値の場合に、 0 に近い方向に丸めるか 0 から遠い方向に丸めるかを指定することができます。ここでは Excel における FLOOR.MATH 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

※ 公式サイトでの解説 : FLOOR.MATH 関数

(2021 年 11 月 28 日公開 / 2021 年 11 月 28 日更新)

FLOOR.MATH関数の使い方

FLOOR.MATH 関数は指定の値の倍数になるように切り捨てを行った数値を取得します。

FLOOR.MATH(数値,基準値,モード)

1 番目の引数には対象となる数値または数値が含まれるセルを指定します。2 番目の引数には基準値となる数値または数値が含まれるセルを指定します。

3 番目の引数には対象の数値が負の値だった場合に 0 に近い方向に丸めるか 0 から遠い方向に丸めるかを指定することができます。引数を省略するか 0 を指定した場合は 0 から遠い方向に丸めます。 0 以外を指定した場合は 0 から近い方向に丸めます。なお対象の数値が正の値の場合は常に 0 に近い方向に丸めます。

例えば対象の数値が 18 だった場合、基準値に 5 を指定すると対象の数値が 5 の倍数になるように切り捨てられ 15 を返します。対象の値が正の値の場合は 0 により近い整数となります(つまり 20 ではなく 15 になります)。また基準値に 7 を指定すると対象の数値が 7 の倍数になるように切り捨てられ 14 を返します。

=FLOOR.MATH(18,5)
--> 15

=FLOOR.MATH(18,7)
--> 14

対象の数値が負の値で 3 番目の引数を省略するか 0 を指定した場合、対象の数値は 0 から遠い数値に丸められます。例えば対象の数値が -18 で 3 番目の引数を省略した場合で基準値に 5 を指定すると対象の数値が 5 の倍数になるように切り捨てられますが、 0 より遠い整数となります。つまり -15 ではなく -20 となります。

=FLOOR.MATH(-18,5)
--> -20

対象の数値が負の値で 3 番目の引数に 0 以外を指定した場合、対象の数値は 0 から近い数値に丸められます。例えば対象の数値が -18 で 3 番目の引数に -1 を指定した場合で基準値に 5 を指定すると対象の数値が 5 の倍数になるように切り捨てられますが、 0 に近い整数となります。つまり -20 ではなく -15 となります。

=FLOOR.MATH(-18,5,-1)
--> -15

基準値は整数でなくても構いません。例えば対象の数値が 18 だった場合、基準値に 3.5 を指定すると対象の数値が 3.5 の倍数になるように切り捨てられ 17.5 を返します。

=FLOOR.MATH(18,3.5)
--> 17.5

FLOOR.MATH関数のサンプル

それでは実際に FLOOR.MATH 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

FLOOR.MATH関数のサンプル(1)

基準値に合わせて切り捨てた数値を表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 FLOOR.MATH 関数の 1 番目の引数に、対象の数値が含まれる B3 セルを指定します。また FLOOR.MATH 関数の 2 番目の引数に、基準値が含まれる C3 セルを指定します。また FLOOR.MATH 関数の 3 番目の引数に、モードが含まれる D3 セルを指定します。

=FLOOR.MATH(B3,C3,D3)

FLOOR.MATH関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 E3 セルには次のように表示されます。

FLOOR.MATH関数のサンプル(3)

B3 セルに入力されている数値を、 3 セルに入力されている基準値の倍数になるように切り捨てた数値を取得し E3 セルに表示しました。今回は基準値が 5 でしたので対象の数値より 0 に近い最大の 5 の倍数である 15 が返されました。

同じように E4 セルから E7 セルには FLOOR.MATH 関数を入力すると次のように表示されました。

FLOOR.MATH関数のサンプル(4)

対象の数値が正の値の場合は、モードに数値を指定しても変わりはありませんが、対象の数値が負の値の場合は、モードに 0 を指定すると 0 から遠い方向に丸められますがモードに 0 以外を指定すると 0 に近い方向に丸められます。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する

FLOOR.MATH 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(1)

「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「FLOOR.MATH」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(2)

「関数の引数」ダイアログが表示されたら、最初に切り捨ての対象となる数値を引数に指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(3)

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(4)

ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほどクリックしたセルが表示されます。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(5)

同じように 2 番目の引数に C3 セル、 3 番目の引数に D3 セルを入力してください。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(6)

引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(7)

最初に選択したセルに FLOOR.MATH 関数が入力され、引数に指定した数値を別途指定した基準値の倍数になるように切り捨てた結果がセルに表示されます。

関数の挿入を使ってFLOOR.MATH関数を入力する(8)

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Excel における FLOOR.MATH 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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