ACOTH関数:ハイパボリックアークコタンジェント(双曲線逆余接)を取得する
ACOTH 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した数値のハイパボリックアークコタンジェント(双曲線逆余接)を取得します。ここでは Excel における ACOTH 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013
※ 公式サイトでの解説 : ACOTH 関数
(2021 年 11 月 09 日公開 / 2022 年 02 月 18 日更新)
ACOTH関数の使い方
ACOTH 関数は指定した数値のハイパボリックアークコタンジェント(双曲線逆余接)を取得します。
ACOTH(数値)
引数に数値を実数で指定します。戻り値としてハイパボリックアークコタンジェント(双曲線逆余接)を返します。数値は x < -1 または x > 1 の範囲で指定する必要があり、この範囲外の数値を指定すると #NUM! エラーとなります。
ハイパボリックアークコタンジェント(双曲線逆余接)は次のように定義されます。( e は自然対数の底です)。
例えば引数として 1.5 を指定した場合、戻り値として 0.804718956 を取得します。
=ACOTH(1.5) --> 0.804718956
ACOTH関数のサンプル
それでは実際に ACOTH 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
ハイパボリックアークコタンジェントを表示する C3 セルに次のように ACOTH 関数を入力します。 1 番目の引数に対象の数値が入力された B3 セルを指定します。
=ACOTH(B3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
C4 セルから C15 セルについても同じように ACOTH 関数を入力しました。
関数の挿入を使ってACOTH関数を入力する
ACOTH 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「ACOTH」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、引数にハイパボリックアークコタンジェントを取得する数値が入力されたセルを指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに ACOTH 関数が入力され、引数に指定した数値に対するハイパボリックアークコタンジェントを取得した結果がセルに表示されます。
ACOTH関数を使ってハイパボリックアークコタンジェントのグラフを作成する
ACOTH 関数を使ってハイパボリックアークコタンジェントのグラフ y = acoth を作成してみます。まず x の値として 20 から -20 までの値を入力しました。
指定した数値に対する ACOTH を取得するため =ACOTH(B3) と入力します。
同じ計算式を他のセルにも入力していきます。。( x = 0 の時の数式は空欄にしてください)。
それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択し、そのあとで「挿入」タブをクリックしてください。
リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。
表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。
ACOTH 関数を使って y = acoth のグラフが作成できました。
※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。
-- --
Excel における ACOTH 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。