COSH関数:ハイパボリックコサイン(双曲線余弦)を取得する
COSH 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した数値のハイパボリックコサイン(双曲線余弦)を取得します。ここでは Excel における COSH 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : COSH 関数
(2021 年 11 月 08 日公開 / 2022 年 02 月 18 日更新)
COSH関数の使い方
COSH 関数は指定した数値のハイパボリックコサイン(双曲線余弦)を取得します。
COSH(数値)
引数に数値を実数で指定します。戻り値としてハイパボリックコサイン(双曲線余弦)を返します。
ハイパボリックコサイン(双曲線余弦)は次のように定義されます。( e は自然対数の底です)。
例えば引数として 1.0 を指定した場合、戻り値として 1.543080635 を取得します。
=COSH(1.0) --> 1.543080635
COSH関数のサンプル
それでは実際に COSH 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
ハイパボリックコサインを表示する C3 セルに次のように COSH 関数を入力します。 1 番目の引数に対象の数値が入力された B3 セルを指定します。
=COSH(B3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
C4 セルから C19 セルについても同じように COSH 関数を入力しました。
関数の挿入を使ってCOSH関数を入力する
COSH 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「COSH」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、引数にハイパボリックコサインを取得する数値が入力されたセルを指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに COSH 関数が入力され、引数に指定した数値に対するハイパボリックコサインを取得した結果がセルに表示されます。
COSH関数を使ってハイパボリックコサインのグラフを作成する
COSH 関数を使ってハイパボリックコサインのグラフ y = coshx を作成してみます。まず x の値として 4 から -4 まで 0.5 間隔で入力しました。
指定した数値に対する COSH を取得するため =COSH(B3) と入力します。
同じ計算式を他のセルにも入力していきます。
それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択し、そのあとで「挿入」タブをクリックしてください。
リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。
表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。
COSH 関数を使って y = coshx のグラフが作成できました。
※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。
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Excel における COSH 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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