ACOS関数:アークコサイン(逆余弦)を取得する

ACOS 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した数値のアークコサイン(逆余弦)を取得します。ここでは Excel における ACOS 関数の使い方について解説します。

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ACOS関数の使い方

ACOS 関数は指定した数値のアークコサイン(逆余弦)を取得します。(アークコサインは Excel における関数名としては ACOS ですが、一般的には ACOS よりも ARCCOS と記載されることが多いように思います)。

ACOS(数値)

アークコサイン(逆余弦)はコサインの逆関数です。コサインは角度から数値を取得しますが、アークコサインは数値から逆に角度(ラジアン単位)を取得します。アークコサインとコサインの関係は次のようになっています。

ACOS関数のサンプル(1)

引数に指定する値は -1 から 1 の範囲の値で指定します。このとき戻り値の角度は 0 から π の範囲となります。

=ACOS(0.25)
--> 1.318116072

=ACOS(0.45)
--> 1.104030988

アークコサインはコサインの逆関数なので、 ACOS 関数で取得した角度を COS 関数の引数に指定すると、 ACOS 関数の引数に指定した値を取得することができます。

=COS(1.318116072)
--> 0.25

=COS(1.104030988)
--> 0.45

COS 関数について詳しくは「COS関数:コサイン(余弦)を取得する」を参照されてください。

ACOS関数のサンプル

それでは実際に ACOS 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

ACOS関数のサンプル(1)

結果を表示する C3 セルに次のように ACOS 関数を入力します。引数に対象の値が入力されたセルを指定します。

=ACOS(B3)

ACOS関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。

ACOS関数のサンプル(3)

C4 セルおよび C5 セルについても同じように ACOS 関数を入力しました。

ACOS関数のサンプル(4)

取得した角度の単位はラジアンです。ラジアン単位の角度を度単位に変換するには DEGREES 関数を使用します。詳しい使い方は「DEGREES関数:ラジアン単位の角度を度単位に変換する」を参照されてください。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する

ACOS 関数を使ってアークコサインのグラフ y = arccosθ を作成してみます。まず数値として -1 から 1 まで 0.1 間隔で入力しました。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(1)

入力した数値に対する ACOS を取得するため =ACOS(数値) と入力します。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(2)

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(3)

同じ計算式を他のセルにも入力していきます。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(4)

それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択してください。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(5)

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(6)

「挿入」タブをクリックしてください。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(7)

リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(8)

表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(9)

ACOS 関数を使って y = arccosθ のグラフが作成できました。

ACOS関数を使ってアークコサインのグラフを作成する(10)

※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。

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Excel における ACOS 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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