COT関数:コタンジェント(余接)を取得する

COT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した角度のコタンジェント(余接)を取得します。ここでは Excel における COT 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

※ 公式サイトでの解説 : COT 関数

(2021 年 09 月 30 日公開 / 2022 年 02 月 11 日更新)

COT関数の使い方

COT 関数は指定した角度のコタンジェント(余接)を取得します。

COT(数値)

引数に角度をラジアン単位で指定します。戻り値としてコタンジェント(余接)を返します。

コタンジェント(余接)とはタンジェント(正接)の逆数で、次のように定義されるものです。

COT関数のサンプル(1)

角度はラジアン単位で指定します。度単位で 180° はラジアン単位で π = 3.141592654・・・ です。例えば 30° なら 3.141592654 / 6 = 0.523598776 を、 45° なら 3.141592654 / 4 = 0.785398164 を指定してください。

度単位ラジアン単位
30π/6 (=0.523598776)
45π/4 (=0.785398163)
60π/3 (=1.047197551)
90π/2 (=1.570796327)
180π (=3.141592654)
3602π (=6.283185307)

※ COT の場合は 0 、 π 、 2π の値は定義されません。

よってラジアン単位の値で直接指定する場合、度単位で 30° の COT を取得するには COT(0.523598776) と取得し、 45° の COT を取得するには COT(0.785398163) と取得します。

=COT(0.523598776)
--> 1.732050806

=COT(0.785398163)
--> 1.000000001

コタンジェント(余接)とはタンジェント(正接)の逆数のため、次のように取得することもできます。

=1/TAN(0.523598776)
--> 1.732050806

=1/TAN(0.785398163)
--> 1.000000001

※ TAN 関数について詳しくは「TAN関数:タンジェント(正接)を取得する」を参照されてください。

度単位の角度を引数に指定する

Excel では RADIANS 関数を使って度単位の角度をラジアン単位に変換することができます。

RADIANS(角度)

よって度単位で 30° の COT を取得するには COT(RADIANS(30)) と取得し、 45° の COT を取得するには COT(RADIANS(45)) と取得します。

=COT(RADIANS(30))
--> 1.732050808

=COT(RADIANS(45))
--> 1

※ RADIANS 関数について詳しくは「RADIANS関数:度単位の角度をラジアン単位に変換する」を参照されてください。

また Excel では π (=3.141592654) は PI 関数を使って次のように取得することができます。

PI()

よって度単位で 30° の COT を取得するには COT(PI()/6) と取得し、 45° の COT を取得するには COT(PI()/4) と取得することもできます。

=COT(PI()/6)
--> 1.732050808

=COT(PI()/4)
--> 1

※ PI 関数について詳しくは「PI関数:円周率を取得する」を参照されてください。

COT関数のサンプル

それでは実際に COT 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

COT関数のサンプル(1)

結果を表示する D3 セルに次のように COT 関数を入力します。引数にラジアン単位の角度が入力されたセルを指定します。

=COT(C3)

COT関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。

COT関数のサンプル(3)

D4 および D5 セルについても同じように COT 関数を入力しました。

COT関数のサンプル(4)

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する

COT 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(1)

「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「COT」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(2)

「関数の引数」ダイアログが表示されたら、引数にコタンジェントを取得する対象の角度が入力されたセルを指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(3)

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(4)

ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(5)

引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(6)

最初に選択したセルに COT 関数が入力され、引数に指定したラジアン単位の角度からコタンジェントを取得した結果がセルに表示されます。

関数の挿入を使ってCOT関数を入力する(7)

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する

COT 関数を使ってコタンジェントのグラフ y = cotθ を作成してみます。まず角度として -180° から 180° まで 15° 間隔で入力しました。(なお COT では先ほどの範囲内で -180° 、 0° 、 180° のときは定義されませんのでご注意ください)。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(1)

度数単位で指定した角度に対する COT を取得するため =COT(RADIANS(角度)) と入力します。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(2)

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(3)

同じ計算式を他のセルにも入力していきます。(ただし -180° 、 0° 、 180° に対する計算式は空欄としてください)。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(4)

それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択してください。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(5)

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(6)

「挿入」タブをクリックしてください。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(7)

リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(8)

表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(9)

COT 関数を使って y = cotθ のグラフが作成できました。

COT関数を使ってコタンジェントのグラフを作成する(10)

※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。

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Excel における COT 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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