PRODUCT関数:数値の積を取得する
PRODUCT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した複数の数値の積を取得します。ここでは Excel における PRODUCT 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : PRODUCT 関数
(2021 年 09 月 28 日公開 / 2022 年 03 月 09 日更新)
PRODUCT関数の定義
PRODUCT 関数は引数に指定した数値の積を取得します。
引数には数値または数値が含まれるセルを指定します。最大で 255 個の引数を指定できます。引数にはセル範囲を使用することもできます。
例えば引数に 3, 5, 2, 4 が指定されていた場合は、 3 × 5 × 2 × 4 = 120 を返します。
=PRODUCT(3,2,5,4) --> 57
PRODUCT関数の使い方
それでは実際に PRODUCT 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
結果を表示する F3 セルに次のように PRODUCT 関数を入力します。 1 番から 3 番の引数にそれぞれ C3 セル、 D3 セル、 E3 セルを指定しました。
=PRODUCT(C3,D3,E3)
Enter キーを押すと F3 セルには次のように表示されます。 C3 セル、 D3 セル、 E3 セルに入力されている数値の積を取得した結果が表示されました。
セル範囲を指定して積を取得する
PRODUCT 関数では引数にセル範囲を指定することができます。では実際に試してみます。積を表示する F4 セルを選択し、次のように入力しました。 PRODUCT 関数の 1 番目の引数にセル範囲として C4:E4 を指定します。
=PRODUCT(C4:E4)
Enter キーを押すと F4 セルには次のように表示されます。
セル範囲に含まれる C4 セル、 D4 セル、 E4 セルに入力されている数値の積を取得した結果が表示されました。
対象のセルの中に文字列が含まれていた場合
PRODUCT 関数の引数に指定したセルの中に文字列が入力されていた場合、エラーになるわけではなく単にそのセルは無視されて他のセルの積が取得されます。では実際に試してみます。 D4 セルの値を "未入力" 変更してみます。
F4 セルには =PRODUCT(C4:E4)
という数式が入力されていますが、引数に指定したセル範囲の中の D4 セルは文字列が入力されているので無視されます。結果として F4 セルには D4 セルを除いた C4 セルと E3 セルの積が表示されます。
関数の挿入を使ってPRODUCT関数を入力する
PRODUCT 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「PRODUCT」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目から 3 番目の引数に順番に積を取得する対象のセルを指定します。最初に 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほど選択したしたセルが表示されます。
同じように積を行うセルの数だけ同じ操作を繰り返してください。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに PRODUCT 関数が入力され、セル範囲で指定した 2 つの行列から積を取得し結果がセルに表示されます。
-- --
Excel における PRODUCT 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。