ROUND関数:指定の桁で四捨五入する
ROUND 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値を指定した桁の位置で四捨五入した数値を取得します。ここでは Excel における ROUND 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : ROUND 関数
(2021 年 09 月 02 日公開 / 2022 年 03 月 08 日更新)
ROUND関数の定義
ROUND 関数は指定の桁数で四捨五入を行った数値を取得します。
1 番目の引数には対象となる数値または数値が含まれるセルを指定します。
2 番目の引数には四捨五入を行う桁数を指定します。桁数は 0 を指定した場合は小数点の位置、 1 のような正の数を指定した場合は小数の部分の位置、 -1 のような負の数を指定した場合は整数の部分の位置で四捨五入が行われます。
例えば対象の数値が 647.358 だった場合、桁数に 0 を指定した場合は 647 を返します。桁数が 1 だった場合は 647.4 、桁数が -2 だった場合は 600 を返します。
=ROUND(647.358,0) --> 647 =ROUND(647.358,1) --> 647.4 =ROUND(647.358,-2) --> 600
ROUND関数の使い方
それでは実際に ROUND 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
四捨五入した数値を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。 ROUND 関数の 1 番目の引数に、対象の数値が含まれる B3 セルを指定します。また ROUND 関数の 2 番目の引数に、四捨五入を行う桁数を表す C3 セルを指定します。
=ROUND(B3,C3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
B3 セルに入力されている数値を、 C3 セルに入力されている桁数で四捨五入した数値を取得し D3 セルに表示しました。今回は桁数が 0 でしたので、小数点がある位置で四捨五入を行いました。
同じように D4 セルから D7 セルには ROUND 関数を入力すると次のように表示されました。
関数の挿入を使ってROUND関数を入力する
ROUND 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「ROUND」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、最初に四捨五入の対象となる数値を引数に指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 1 番目の引数にクリックしたセルが表示されます。
同じように 2 番目の引数に C3 セルを入力してください。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに ROUND 関数が入力され、引数に指定した数値を別途指定した桁数で四捨五入した結果がセルに表示されます。
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Excel における ROUND 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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