RADIANS関数:度単位の角度をラジアン単位に変換する
RADIANS 関数は Excel で用意されている関数の一つで、度単位で表されている角度をラジアン単位に変換します。ここでは Excel における RADIANS 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : RADIANS 関数
(2021 年 09 月 16 日公開 / 2022 年 02 月 11 日更新)
RADIANS関数の使い方
RADIANS 関数は度単位で表されている角度をラジアン単位に変換します。
RADIANS(角度)
引数に角度を度単位で指定します。戻り値として角度をラジアン単位で返します。
角度は度単位であれば 0° から 360° の範囲で表しますが、ラジアン単位の場合は 0 から 2π の範囲で表すことができます( π は円周率の π です)。度単位で 90° ならラジアン単位で 1/2π 、 180° なら π 、 360° なら 2π となります。
度単位 | ラジアン単位 |
---|---|
30 | π/6 (=0.523598776) |
45 | π/4 (=0.785398163) |
60 | π/3 (=1.047197551) |
90 | π/2 (=1.570796327) |
180 | π (=3.141592654) |
360 | 2π (=6.283185307) |
よって度単位で 45 の値をラジアン単位に変換するには RADIANS(45) として取得し、度単位で 180 の値をラジアン単位に変換するには RADIANS(180) として取得します。
=RADIANS(45) --> 0.785398163 =RADIANS(180) --> 3.141592654
なお RADIANS 関数とは逆にラジアン単位の値から度単位の値を取得するには DEGREES 関数を使用します。 DEGREES 関数について詳しくは「DEGREES関数:ラジアン単位の角度を度単位に変換する」を参照されてください。
RADIANS関数のサンプル
それでは実際に RADIANS 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
結果を表示する C3 セルに次のように RADIANS 関数を入力します。引数に度単位の角度が入力されたセルを指定します。
=RADIANS(B3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
C4 セルから C7 セルについても同じように RADIANS 関数を入力しました。
関数の挿入を使ってRADIANS関数を入力する
RADIANS 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「RADIANS」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、ラジアン単位の値に変換する度単位の角度を引数に指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに RADIANS 関数が入力され、引数に指定した度単位の角度をラジアン単位に変換して取得した結果がセルに表示されます。
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Excel における RADIANS 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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