TRUNC関数:指定した桁で切り捨てる
TRUNC 関数は Excel で用意されている関数の一つで、対象の値の指定した桁数以下を切り捨てた値を取得します。ここでは Excel における TRUNC 関数の使い方について解説します。
※ TRUNC 関数は ROUNDDOWN 関数と動作は同じです。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : TRUNC 関数
(2021 年 09 月 14 日公開 / 2022 年 03 月 08 日更新)
TRUNC関数の定義
TRUNC 関数は対象の値から指定の桁数以下の部分を切り捨てた値を取得します。
1 番目の引数には対象となる数値または数値が含まれるセルを指定します。
2 番目の引数には切り捨てる桁数を指定します。桁数は 0 を指定した場合は小数点の位置、 1 のような正の数を指定した場合は小数の部分の位置、 -1 のような負の数を指定した場合は整数の部分の位置で切り捨てが行われます。
例えば対象の数値が 768.331 だった場合、桁数に 0 を指定した場合は 769 を返します。桁数が 1 だった場合は 768.4 、桁数が -2 だった場合は 800 を返します。
=TRUNC(768.331,0) --> 768 =TRUNC(768.331,1) --> 768.3 =TRUNC(768.331,-2) --> 700
また 負の値であっても指定した桁数以下の数値を単に切り捨てた値になります。例えば対象の数値が -7.365 だった場合、桁数に 0 を指定した場合は -7 、桁数が 1 だった場合は -7.3 を返します。
=TRUNC(-7.365,0) --> -7 =TRUNC(-7.365,1) --> -7.3
TRUNC関数の使い方
それでは実際に TRUNC 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
結果を表示する D3 セルに次のように TRUNC 関数を入力します。 1 番目の引数に対象の数値が入力されている B3 セル、 2 番目の引数に桁数が入力されている C3 セルを指定しています。
=TRUNC(B3,C3)
Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。
D3 セルから D5 セルについても同じように TRUNC 関数を入力しました。
TRUNC 関数を使って指定した桁数以下を切り捨てた値を取得することができました。 INT 関数とは異なり負の数であっても指定した桁数以下の数値を単に切り捨てた値になる点にご注意ください。
関数の挿入を使ってTRUNC関数を入力する
TRUNC 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「TRUNC」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、最初に切り捨てを行う対象の数値を引数に指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
同じように 2 番目の引数に C3 セルを入力してください。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに TRUNC 関数が入力され、対象の数値を指定した桁数で切り捨てて取得した結果がセルに表示されます。
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Excel における TRUNC 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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