ABS関数:絶対値を取得する
ABS 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値の絶対値を取得します。数値が正の値だった場合は何もしませんが、負の値だった場合は - の符号を取り除いて正の値に変換します。ここでは Excel における ABS 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : ABS 関数
(2021 年 09 月 02 日公開 / 2022 年 03 月 08 日更新)
ABS関数の定義
ABS 関数は数値の絶対値を取得します。
引数には数値または数値が含まれるセルを指定します。引数の値が正の数値だった場合はそのまま戻り値として返しますが、引数の値が負の値だった場合は符号を取り正の値に変換した値を戻り値として返します。
例えば対象の数値が -24 のような負の数だった場合は -
符号を取り正の数に変換した 24 を返します。対象の数値が 15 のように正の数だった場合はそのまま 15 を返します。
=ABS(15) --> 15 =ABS(-24) --> 24
ABS関数の使い方
それでは実際に ABS 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
絶対値を取得した結果を表示する C3 セルを選択し、次のように入力しました。 ABS 関数の引数に、絶対値を取得する数値が含まれる B3 セルを指定します。
=ABS(B3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
B2 セルに入力されている数値の絶対値を取得し C2 セルに表示しました。
同じように C4 セルから C7 セルに対しても ABS 関数を入力し、引数として B4 セルから B7 セルを指定すると次のように表示されました。
引数が正の数やゼロだった場合は ABS 関数は引数の値をそのまま戻り値として返します。また整数だけでなく実数であっても ABS 関数は使用できます。
関数の挿入を使ってABS関数を入力する
ABS 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「ABS」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、絶対値を取得する対象の数値を引数に指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに ABS 関数が入力され、引数に指定した数値の絶対値を取得した結果がセルに表示されます。
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Excel における ABS 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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