ISLOGICAL関数:論理値かどうかを確認する
ISLOGICAL 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した値が論理値かどうかを確認します。論理値だった場合は TRUE 、論理値ではなかった場合は FALSE が返されます。ここでは Excel における ISLOGICAL 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : ISLOGICAL 関数
(2021 年 10 月 12 日公開 / 2021 年 10 月 12 日更新)
ISLOGICAL関数の使い方
ISLOGICAL 関数は引数に指定した値が論理値かどうかを確認します。
ISLOGICAL(テストの対象)
引数に指定した値が論理値だった場合 TRUE を返し、論理値ではなかった場合は FALSE を返します。
例えば引数に TRUE または FALSE を指定した場合、 TRUE が返されます。この 2 つ以外の値はすべて FALSE が返されます。
=ISLOGICAL(FALSE) --> TRUE
引数に数値や文字列を指定した場合、 FALSE が返されます。例えば 10 を指定した場合は FALSE が返されます。
=ISLOGICAL(10) --> FALSE
文字列の "TRUE" や "FALSE" も FALSE が返されます。
=ISLOGICAL("TRUE") --> FALSE
ISLOGICAL関数のサンプル
それでは実際に ISLOGICAL 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
取得した結果を表示する C3 セルを選択し、次のように入力しました。引数に対象となる B3 セルを指定しています。
=ISLOGICAL(B3)
Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
対象の C3 セルに入力されている値が論理値だったので TRUE を取得し表示しました。
C4 セルから C7 セルに対しても同じように ISLOGICAL 関数を入力すると、次のように表示されました。
B7 セルには何も入力されていません。この場合も FALSE が返されます。
IF関数と組み合わせて使用する
ISLOGICAL 関数は TRUE または FALSE の論理値を返す関数のため、 IF 関数と組み合わせて使用されることが多いです。その場合、 IF 関数の 1 番目の引数に ISLOGICAL 関数を指定します。例えば C3 セルに次のように入力します。
=IF(ISLOGICAL(B3),"論理値","論理値以外")
今回は簡単に、対象の値が論理値だった場合は "論理値" 、論理値ではなかった場合は "論理値以外" と表示するようにしました。 Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
C4 セルから C7 セルに対しても同じように IF 関数と ISLOGICAL 関数を組み合わせた式を入力すると、次のように表示されました。
※ IF 関数の詳しい使い方については「IF関数:条件が真の場合と偽の場合で異なる値を返す」を参照されてください。
関数の挿入を使ってISLOGICAL関数を入力する
ISLOGICAL 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「ISLOGICAL」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、引数に対象のセルを指定します。引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
引数のところに先ほどクリックしたセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに ISLOGICAL 関数が入力され、結果がセルに表示されます。
-- --
Excel における ISLOGICAL 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。