- Home ›
- Excel関数入門 ›
- エンジニアリング関数
BITRSHIFT関数:数値をビット単位で右へシフトする
BITRSHIFT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値をビット単位で右へシフトします。シフトした結果、右側からはみ出たビットは捨てられ、桁数はシフトした分だけ現象します。ここでは Excel における BITRSHIFT 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013
※ 公式サイトでの解説 : BITRSHIFT 関数
(2021 年 10 月 19 日公開 / 2021 年 10 月 19 日更新)
BITRSHIFT関数の使い方
BITRSHIFT 関数は引数に指定した数値をビット単位で右へシフトします。
BITRSHIFT(数値,移動数)
1 番目の引数に対象の数値を指定します。 2 番目の引数に移動するビットの数を指定します。
例えば 9 (二進数で 1001 ) を右へ 1 ビットシフトすると 4 (二進数で 100 ) になります。
=BITRSHIFT(9,1) --> 4
全体を右へ 1 ビットずつ移動し、右側からはみ出たビットは捨てられます。左側にはビットの補充は行わずにビットの数が 1 つ減ります。
9 (二進数で 1001 ) を左へ 2 ビットシフトすると 2 (二進数で 10 ) になります。
=BITRSHIFT(9,2) --> 2
全体を右へ 2 ビットずつ移動し、右側からはみ出たビットは捨てられます。左側にはビットの補充は行わずにビットの数が 2 つ減ります。
※ 右へ 1 ビットシフトすると、元の値の 1/2 倍になります。
BITRSHIFT関数のサンプル
それでは実際に BITRSHIFT 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
右シフトを行った結果を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。右シフトを行う対象の数値として B3 を指定し、移動するビット数として C3 セルを指定しています。
=BITRSHIFT(B3,C3)
Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。
D4 セルから D5 セルに対しても同じように BITRSHIFT 関数を入力すると、次のように表示されました。
関数の挿入を使ってBITRSHIFT関数を入力する
BITRSHIFT 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「BITRSHIFT」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目の引数に右シフトの対象となる数値が入力されたセルを指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
次に 2 番目の引数に右シフトを行うビット数が入力されたセルを指定します。 2 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 2 番目の引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに BITRSHIFT 関数が入力され、対象の数値を指定したビット数だけ右にシフトした結果がセルに表示されます。
-- --
Excel における BITRSHIFT 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。