BITRSHIFT関数:数値をビット単位で右へシフトする

BITRSHIFT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値をビット単位で右へシフトします。シフトした結果、右側からはみ出たビットは捨てられ、桁数はシフトした分だけ現象します。ここでは Excel における BITRSHIFT 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

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BITRSHIFT関数の使い方

BITRSHIFT 関数は引数に指定した数値をビット単位で右へシフトします。

BITRSHIFT(数値,移動数)

1 番目の引数に対象の数値を指定します。 2 番目の引数に移動するビットの数を指定します。

例えば 9 (二進数で 1001 ) を右へ 1 ビットシフトすると 4 (二進数で 100 ) になります。

=BITRSHIFT(9,1)
--> 4

全体を右へ 1 ビットずつ移動し、右側からはみ出たビットは捨てられます。左側にはビットの補充は行わずにビットの数が 1 つ減ります。

BITRSHIFT関数のサンプル(1)

9 (二進数で 1001 ) を左へ 2 ビットシフトすると 2 (二進数で 10 ) になります。

=BITRSHIFT(9,2)
--> 2

全体を右へ 2 ビットずつ移動し、右側からはみ出たビットは捨てられます。左側にはビットの補充は行わずにビットの数が 2 つ減ります。

BITRSHIFT関数のサンプル(2)

※ 右へ 1 ビットシフトすると、元の値の 1/2 倍になります。

BITRSHIFT関数のサンプル

それでは実際に BITRSHIFT 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

BITRSHIFT関数のサンプル(1)

右シフトを行った結果を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。右シフトを行う対象の数値として B3 セルを指定し、移動するビット数として C3 セルを指定しています。

=BITRSHIFT(B3,C3)

BITRSHIFT関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。

BITRSHIFT関数のサンプル(3)

D4 セルから D5 セルに対しても同じように BITRSHIFT 関数を入力すると、次のように表示されました。

BITRSHIFT関数のサンプル(4)

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Excel における BITRSHIFT 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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