DAYS360関数:1年を360日として二つの日付間の日数を取得する

DAYS360 関数は Excel で用意されている関数の一つで、一年間を 360 日( 12 か月 × 30 日)として二つの指定した日付の間の日数を取得します。ここでは Excel における DAYS360 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

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DAYS360関数の使い方

DAYS360 関数は一年間を 360 日とした上で指定した二つの日付間の日数を取得します。

DAYS360(開始日,終了日,方式)

1 番目の引数に開始の日付、 2 番目の引数に終了の日付をそれぞれシリアル値で指定します。 3 番目の引数は省略可能な引数で米国方式( FALSE )かヨーロッパ方式( TRUE )かを選択します。省略した場合は FALSE が選択されたものとして扱います。

米国方式( NASD )方式というのは次のようなものです。

・開始日が月の最終日ならば開始日を同じ月の 30 日とする
・終了日が月の最終日で開始日が月の 30 日より前の場合、終了日を次の月の 1 日とする
・終了日が月の最終日で開始日が月の 30 日以降の場合、終了日を同じ月の 30 日とする

ヨーロッパ方式というのは次のようなものです。

・開始日が月の 31 日の場合、開始日を同じ月の 30 日とする
・終了日が月の 31 日の場合、終了日を同じ月の 30 日とする

例えば開始日に 2008/03/18 を表すシリアル値 39525 、終了日に 2012/10/31 を表すシリアル値 41213 、方式として FALSE を指定すると、 DAYS360 関数は開始日から終了日までの日数である 1663 を返します。

=DAYS360(39525,41213,FALSE)
--> 1663

先ほどと同じ開始日と終了日で、方式として TRUE を指定すると、 DAYS360 関数は開始日から終了日までの日数である 1662 を返します。

=DAYS360(39525,41213,TRUE)
--> 1662

※ 日付や時刻に関するシリアル値については「Excelにおける日付と時刻のシリアル値とは」を参照されてください。

DAYS360関数のサンプル

それでは実際に DAYS360 関数を使ってみます。 Excel のシートに次のようにデータを入力しました。

DAYS360関数のサンプル(1)

取得した日数を表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 DAYS360 関数の 1 番目の引数に開始日のシリアル値が含まれる B3 セル、 2 番目の引数に終了日のシリアル値が含まれる C3 セル、 3 番目の引数には方式を表す論理値が含まれる D3 セルを指定します。

=DAYS360(B3,C3,D3)

DAYS360関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 E3 セルには次のように表示されます。

DAYS360関数のサンプル(3)

開始日から終了日までの日数を米国方式で取得し E3 セルに表示しました。

同じように E4 セルにも DAYS360 関数を入力しました。

DAYS360関数のサンプル(4)

開始日から終了日までの日数をヨーロッパ方式で取得し E4 セルに表示しました。

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Excel における DAYS360 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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