STEYX関数:回帰直線上の標準誤差を取得する
STEYX 関数は Excel で用意されている関数の一つで、既知の x の値と y の値から回帰直線を作成した場合に、個別の x に対する y の予測値の標準誤差を取得します。ここでは Excel における STEYX 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : STEYX 関数
(2021 年 11 月 06 日公開 / 2021 年 11 月 06 日更新)
STEYX関数の使い方
STEYX 関数は既知の x の値と y の値から回帰直線を作成した場合に、個別の x に対する y の予測値の標準誤差を取得します。
STEYX(既知のy,既知のx)
1 番目の引数には既知の y の値を配列で指定します。 2 番目の引数には既知の x の値を配列で指定します。戻り値として回帰直線上の標準誤差を取得します。
標準誤差とは個別の x に対する y の予測値がどの程度誤差が発生するのかを表します。具体的な取得方法はこの後のサンプルをみてください。
STEYX関数のサンプル
それでは実際に STEYX 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
取得した標準誤差を表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 STEYX 関数の 1 番目の引数に既知の y の配列としてセル範囲の C3:C8 を指定します。 2 番目の引数に既知の x の配列としてセル範囲の B3:B8 を指定します。
=STEYX(C3:C8,B3:B8)
Enter キーを押すと、 E3 セルには次のように表示されます。
関数の挿入を使ってSTEYX関数を入力する
STEYX 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「STEYX」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目の引数に既知の y の値が入力されているセル範囲を引数に指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスを選択してから引数に入力するセル範囲を Excel 上で選択して下さい。
ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほどクリックしたセルが表示されます。
続いて 2 番目の引数に既知の x の値が入力されているセル範囲を引数に指定します。 2 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセル範囲を Excel 上で選択して下さい。
ダイアログの 2 番目の引数のところに先ほど選択したセル範囲が表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに STEYX 関数が入力され、回帰直線の切片の値を取得しセルに表示します。
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Excel における STEYX 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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