VARPA関数:引数の値を母集団全体と見なし分散(標本分散)を取得する
VARPA 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数の値を母集団全体と見なし、母集団の分散(標本分散)を取得します。 TRUE は 1 、 FALSE は 0 、文字列は 0 としてみなされます。ここでは Excel における VARPA 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
※ 公式サイトでの解説 : VARPA 関数
(2021 年 11 月 04 日公開 / 2021 年 11 月 04 日更新)
VARPA関数の使い方
VAR.P 関数は引数の数値を正規母集団の標本と見なし、母集団の分散(標本分散)を取得します。 VARPA 関数では引数の値に論理値や文字列があった場合、 TRUE は 1 、 FALSE は 0 、文字列は 0 としてみなされます。
VARPA(値1,値2,...)
引数に値または値が入力されているセルを指定します。セル範囲を指定することもできます。
例えば引数として 78, 64, TRUE, 92, 84 を指定した場合、標本分散の戻り値として 1069.76 を返します。
=VARPA(78,64,TRUE,92,84) --> 1069.76
引数の中の TRUE は 1 とみなされます。
VARPA関数のサンプル
それでは実際に VARPA 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
標本分散を表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 VARPA 関数の 1 番目の引数に対象のデータが入力されているセル範囲として C3:C11 を指定します。
=VARPA(C3:C11)
Enter キーを押すと、 E3 セルには次のように表示されます。
対象のセル範囲の中にある文字列は 0 としてみなされます。
関数の挿入を使ってVARPA関数を入力する
VARPA 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「VARPA」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目の引数に対象のデータが入力されているセル範囲を引数に指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセル範囲を Excel 上で選択して下さい。
ダイアログの 1 番目の引数のところに先ほど選択したセル範囲が表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに VARPA 関数が入力され、対象のデータの標本分散を取得した結果がセルに表示されます。
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Excel における VARPA 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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