セルに収まらない場合の処理

セルに入りきらないほど多くの文字などがセルに含まれた場合、デフォルトではセルをはみ出して表示されますが、セル内で文字を折り返して全体を表示するようにしたり、文字のサイズを変更してセルに収まるようにすることが出来ます。ここでは Excel VBA で文字がセルに収まらない場合の処理の仕方を設定する方法について解説します。

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セルに収まらない場合の処理

セルの幅でセルに含まれる値を折り返して表示させる場合にはRangeオブジェクトの「WrapText」プロパティで設定します。

Dim range1 As Range

Set range1 = Range("A1")
range1.WrapText = True

設定する値は「True」か「False」を設定します。Trueを設定した場合に折り返しが行われます。

また、表示される文字サイズを調整してセル内に全ての値が表示されるようにするにはRangeオブジェクトの「ShrinkToFit」プロパティで設定します。

Dim range1 As Range

Set range1 = Range("A1")
range1.ShrinkToFit = True

設定する値は「True」か「False」を設定します。Trueを設定した場合に文字サイズの自動調整が行われます。

サンプルプログラム

では簡単なサンプルで試してみましょう。

Sub テスト()
    
    Range("A1:A3").Value = "宮里藍、史上最年少で初優勝。日本女子プロ"
    
    Range("A2").WrapText = True
    Range("A3").ShrinkToFit = True
        
End Sub

上記マクロを実行すると次のようになります。

セルの文字配置の設定

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Excel VBA で文字がセルに収まらない場合の処理の仕方を設定する方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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